さいごのメッセージ。

今日は3日ぶりのバイトだった。

昨日、りさがうちの店に入ってたんだけど…

今日ロッカー開けたら、

りさに貸してたもの、入ってた。

りさが俺に書け書けって言ってた手紙とか

二人で撮った写真とかまで入ってた。

そしてあの交換日記も。

あと、さいごのメッセージが添えられた手紙も。

そこに書いてあったのは…

少しの負け惜しみと…

激励の言葉。

俺は…りさから逃げたわけではないよ。

多分、付き合い続けようと思えば

今でもきっと付き合えてる。

でもね、やっぱり嘘だけはつけなかったんだ。

さえこへの気持ちを隠し続けてた時点で

嘘をついてたのかもしれないけどさ。

自分にさえ素直になれない人が

どうして何かを生み出せるのだろう？

果ての見えない自問自答があったよ。

さえこと付き合うにしろ、ふられるにしろ、

その気持ちをりさに隠すことはできなかったんだ。

言い訳かもしれないけどさ（苦笑）。

ちょっとだけりさに

会いたいって思った。

でも、今会ったらひっぱたいちゃいそうだな（笑）。

りさのことはホントに大事だった。

大切にしていくつもりだった。

でも芽吹いた気持ちがそうさせてくれなかった。

多分、君は今すごく怒りの気持ちがあると思う。

それに対して俺は何もしてやれない。

そういうメッセージを読んでも、

俺はさえこのことばかり考えてる。

ごめんね。

謝っても許されることではないけど、

自分の気持ちを隠し続ける人生なんて

つまらなすぎるから…。

ごめんね。
-----------------------------------------
まだ始まったばかりだし。

お互いのこともまだよく知らないし。

付き合いたい！って気持ちも

ないって言えば嘘になる…。

ただ…

会いたいよ。

さえこに会いたい。

さえこに会いたい。

会いたいなぁ…。

会いたい。

今の俺、それしかない…。

さえこに会いたい…。