初恋なんだって。

こんなに不安になったり、

顔見たらまともに目があわせられなかったり、

話しかけるタイミングが見つからなかったり。

前も少しあったけど、

ここまでの気持ちはなかったんだ。

体験することすること全部が

初めてのことなんだよ。

不思議でたまらなかった。

ずっとそう思ってた。

色んな人に話を聞いたら、

これがホントの恋なんだってさ。

そっか…

なるほどなぁ…。

なるほどー。

そうなんだー。

これが…恋なんだ…。

初めて知った。

知らなかった。

とことん考えた。

ずっと考えてた。

歌ってる時も。

バイトのときも。

さえこのこと、ずっと考えてた。

なんだよ、これ…。

知らないよ。

わけわかんないよ…。

でも、

でもね、絶対譲れない。

誰にも何にも譲れない。

この気持ち、感情だけは確かなもの。

そう思ったら、

4月1日のあの状況、

耐えられないって思った。

確かに俺はさえこのこと好きだ。

付き合いたいって思ってるよ。

でも、さえこがそれを望まないなら、

強要はしない。

でも、こんなに好きなのに、

なんでこんなに気まずいんだろう。

こんなのヤダ。

絶対ヤダよ。

友達でもいい。

ホントに…友達でもいいから…。

仲良くしてたい。

こんなに好きなのに、耐えなくちゃいけないのが

とてつもなく辛い。

だから、

仲良くなろうって思った。

二人でどこかに遊びにでも行って、

仲良くなろう。

そう思った。

納得はしなくても、

二人がわだかまりを感じない。

そんな関係を作っていきたい。

でしょう？

だから電話した。

声も聞きたいし、話したいし。

電話した。

でもさえこ、出なかった。

ちょとへこんだ。

いや、相当へこんだ。

でもね、こんなことでへこたれてられないよ。

絶対イヤだもん、こんなの。

好きだってことも言ってしまおう。

付き合いたいっていう気持ちも言ってしまおう。

全部すっきりさせて、

そこからまた。

はじめよう。

友達からでいい。

何ヶ月何年かかってもいい。

明日、また電話して誘ってみる。

ダメならまた誘う。

何度もそうする。

話せばわかるはず。

素直になって、きちんとさえこと向き合おう。

向き合ってなかったのは、

きっと俺の方だった。

ホントに大きな、

こんなに大切な気持ちに気づかせてくれた

さえこが、

俺はなにより大事。

なら、友達になろう？

俺だって急いでないんだから。

普通に戻そう。

お互いを知って、

少しずつ歩いていこう。

キレイゴトだなんだって言われてもいい。

さえこと向き合いたい。

今のままは絶対ダメ。

ダメだろ？

諦めが悪いのが俺の売り（苦笑）。

やってやりましょ。